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ケーススタディ

キャリアについて想うこと

相談業務を生業にして4年になる。正確に数えた事はないが、おそらく 3000回以上の個別相談(カウンセリング)をした。初めの1回で終わる場合もあれば(決して問題が解決したわけでは無いが)、3年越しで相談に来ている人もいる。私がカウンセリングを行うのは“若年者のための公共の就職支援機関”であり、相談内容は基本的に『職業に関する相談』である。しかし、職業に関する相談は生活の相談であり、人生そのものの相談でもある。話を聴くうちに職業の話は生活全般の話になり、過去の出来事になり、そこで体験した苦痛やそれをひきずるが故の苦悩に変わり、人生そのものの相談になることが多い。

人生を考えるにあたって仕事は確かに重要だ。生活時間の大半を割くことにもなるし、多くのエネルギーを消費する。相談の中で多いのは『自分に合った仕事が分からない』ということである。自分探しとか適性とか天職と言うが、それを探す事に苦しんでいる人が多い。確かに重要な問題ではあるが、自分の生き方を決める前に自分に合った仕事を探すのはとても難しい。仕事によって自分の生き方が決まるのではなく自分の生き方を支えるために仕事があり、そこを基準に仕事を選ぶべきだ。 『どんな仕事に就きたいですか?』と質問をすると、『正社員・安定・長く働ける』という答えが圧倒的に多く具体的な仕事内容を答える人は少ない。だから相談に来ているのだが・・・。正社員という安定した環境で長く働くということは仕事ではなく条件である。

『人は働くために生きているのではない、生きるために働くのである』 これは自論であり持論である。仕事以外にも生きて行く上で大切なことはたくさんある。何が一番大切かは人によって違うはずだが、必ず仕事が一番である理由はない。そういう視点で人生を考えればもう少し気楽に自由に自分の仕事を考え決めれるはずだ。世間の常識(みんながそうだから)が定めた目標に従う必要などない。自分の思うがままに決めれば良い。

自分の人生を誰かに相談しなければならないことは不幸であると思う。職業相談を生業とする者の言うべき事ではないかもしれないが、自分の人生だけが自分で勝手に決めれる唯一のものであると思っている。

2007年のやっと秋の気配を感じ始めた9月末

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