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会社、仕事に求めるもの
2月中旬からある企業の人事制度構築コンサルティングを行っている。その会社は去年、収支の悪化に伴い再生機構による再建を決めた会社である。経営陣が一新されるに当たり、人事制度も新たに作っていこうということで、私がお手伝いすることになった。
状況を聞くと、既に早期退職は過去2回行い相当数の社員が会社から去り、残された個々人の業務量は増えているが、賞与もしばらく支給されず年収ベースでいくと世間水準より大きく下回っている、とのこと。
まず、社員の意識や行っている業務活動内容のインタビューをさせて頂くことからスタート、それぞれのセクションのリーダーからマネージャークラスの方々にお会いした。
各々の話を聞くと、自社・取引先・自社製品のことを実によく考え仕事をしている。こんな優秀な人材が何故、待遇もよくないこの企業に勤め続けているのだろう・・・と不思議に思った。早期退職制度で手を上げる機会は2度もあったのに。
その理由を聞いてみると、待遇に不安・不満はあるが、それ以上に取り扱っている自社商品に愛着を持っている、或いは自分の担当の仕事そのものにやりがいを持って働いている人たちばかりであった。
我々は、仕事や働く企業に何をもとめるだろうか。 業務内容、給与・報酬、ポジション、会社そのものの知名度・信頼度、活躍の可能性、取り扱っている商品、福利厚生…人それぞれが自分のモノサシを持っていると思う。
最近、中高年の再就職をお手伝いしていて思うのは、長らく勤めた会社を早期退職で辞め、次に入社した会社では半年と続かない人々が多いということ。
雇用のミスマッチという言葉では簡単に片付けられない。企業側が採用時に真の状況を伝えていないことが一因だとも思えるが、雇われる個人側も「この要素があれば、他の要素は目をつぶって頑張る」という決意が希薄な場合も多くある。
働く企業、仕事に何を求めるのか、どんな要素さえあればモチベーションがキープできるのか、を再考し、自分のスタンスでしっかりとビジネス活動、就職活動を行いたいものだ。
前述の会社は、彼らが働きやすい環境と成果と報酬の関係をオープンに示せば再浮上すると確信している。
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